経営理念ってどれくらい重要?
株式会社のびしろ経営
社長から、経営理念について
「経営理念は大事だと思うけど、どのように文章表現していいか、いまいちよくわからない・・・。」
「ほんとうに経営理念は必要なの?」
「うちの会社にはまだ早んじゃないか・・・。」
などのご相談が寄せられます。
実際のところ、会社経営に経営理念は必要なのでしょうか?
私は、経営理念はとても重要で、経営には不可欠だと感じています。
実際に、事業拡大をするフェーズに入ると、ほとんどの社長が経営理念と真剣に向き合いはじめます。
その社長たちが、どんなときに、どんな理由で経営理念が必要だと感じるかについて、いくつかご紹介していきます。
そもそも経営理念ってなに?
経営理念の説明は人によっていろいろな表現があります。
私が考える経営理念は、従業員と一緒に何を成し遂げたいのかといった、会社の目指すべき「価値観」「存在目的」「世界観」です。
会社の経営理念は、その会社の事業が拡大したときに「誰かのため、地域のため、社会のため」になる影響が大きくなるような内容が望ましいでしょう。
経営理念は会社の最上位の方針で、今後の事業運営について考える起点となります。「よりどころ」とか「立ち戻る場所」とも言われます。
事業の成長期に経営理念を探し始める
創業して事業が軌道に乗り急成長をしはじめるころ、社長はがむしゃらに働いています。
やがて業績も伸びて、創業時の目的のひとつである「お金」を稼ぐことができるようになります。
ただ、社長は朝から晩まで365日休みなく働く中で、「なんのために働いているのか」と疑問を感じはじめます。いつまでこの生活が続くのか・・・。
どんどん忙しさは増していく、終わりが見えないと感じるようになるようです。
そんなときに、経営理念を考えはじめ、自分を納得させ自分を突き動かす理由を探し始めます。
社長自身のモチベーションの維持と強化のために経営理念と向き合います。
従業員が増えるタイミングで経営理念をつくりはじめる
従業員を雇いはじめるタイミングでも、経営理念をつくる社長は多いです。
育った環境が違う他人が集まってくるわけですから、なにもないと組織をまとめるのは大変です。
社内に一体感がない、興味関心の向く方向がバラバラ、一生懸命仕事をしない、成長しようとしない、育たない、会社の成長に無関心などなど・・・。
また、採用で人材が集まらない、良い人材を採用できない、離職されてしまうなどの悩みも出てきます。
そんなときに、経営理念をつくり、会社に合った人材や、理念に共感して会社の方針に沿って働き成長する人材を確保したいと考えます。
すでにいる従業員との意思統一で会社としてのまとまりをつくる、目的を明確にすることで同じ方向に向かって働くようにする、行動の判断基準や評価の基準にして狙った成果を出しやすくするなどの目的もあります。
働きがいのある良い組織文化づくりや、従業員のモチベーションの維持と強化のために経営理念(方針)の策定に取り組みます。
事業が上手くいかなくなったときに経営理念を考えはじめる
事業がなかなかうまくいかないときには、方向性が定まらず、いろいろな事業に手を出している。本業とは離れて、儲かりそうだけど苦手な分野で、利益を追いかけていたりすることがあります。
迷子になっている社長が、経営判断のブレを恐れて経営理念を考えることもあります。
会社の方向性を定めて、自分を制御し、ブレない意思決定をするためです。
会社のブランディングが必要になると経営理念をつくりはじめる
採用や販売促進、地域や業界などにおける信用力や支持を高めるときに、会社の分ランドイメージをつくり、認知度を高めたいときに経営理念をつくる社長もいます。
このように、様々な状況下で、それぞれの目的を持ち、経営理念に取り組む社長が多いのが事実です。
経営理念は経営においてたくさんの効果をもたらし、その影響の大きさに驚きます。
私自身も経営や経営支援をする中で、その重要性をいやというほど痛感させられています。
経営理念を持ち、有効に活用すればすごい力が発揮される「事業運営で有効かつ重要な経営ツール」です。
経営理念を考えるきっかけがなく、まだ持っていないという方。経営理念を言語化できなくてもどかしさを感じている方。
のびしろ経営では、中期経営計画の立案支援をとおして、多くの社長の経営理念の立案や理念経営をお手伝いしてきました。
経営理念について気になる方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。