借りて、返して、また借りる。資金繰りに追われる社長が抜け出せない本当の理由

「毎月の支払いのことが、頭から離れない」
「売上は増えているのに、なぜかお金が残らない」
「銀行には、足りないと分かってから相談している」
そんなふうに感じていませんか。
この記事では、私たちが個別相談でいちばん多くお聞きする「お金の悩み」について、なぜ同じ苦しさがくり返されるのか、どうすれば抜け出せるのかをお伝えします。
個別相談でいちばん多いのは、お金の相談
最近は、ありがたいことに、個別相談のお申し込みをいただけるようになってきました。
そこでよくお聞きするのが、資金繰りや資金調達のご相談です。
お話をうかがっていると、お金に課題を抱えている社長には、共通点があります。
ひとつは、売上が足りずに悩んでいる方。
もうひとつは、計画のないまま借り入れと資金繰りを続け、借りて、返して、また借りるをくり返している方です。
今回お伝えしたいのは、後者の話です。
借りて、返して、また借りる
足りなくなったら、借りる。借りたお金で、なんとか今月を乗り切る。返済が進んで苦しくなったら、また借りる。
一つひとつは、そのときの精いっぱいの判断です。けれど、気づけばこのくり返しが当たり前になっています。
怖いのは、この状態が続いているあいだは、なんとか回っているように見えることです。
そして、少し立ち止まったり、予定外のことが起きたりすると、たちまち行き詰まってしまいます。
この状態を、私たちは「キャッシュコンバージョントラップ」と呼んでいます。
なぜ、抜け出せないのか
①売上が増えるほど、お金は苦しくなる
売上を増やすと、仕入れや人件費のように、先に出ていくお金が増えます。入ってくるお金は、その後です。だから、頑張って売上をつくるほど、手元のお金は苦しくなっていきます。
②借りる理由が「足りなくなったから」になっている
足りないと分かってから銀行に行くと、話は「いくら借りられますか」から始まります。借りる側が、いつも弱い立場に立つことになります。
③投資して、回収できたかを確かめていない
「投資と回収? 分かってるよ」。そう言う社長でも、回収できたかを確かめている方はほとんどいません。勝てるつもりで投資して、半年後には忘れて、もう次の投資に向かっている。
お金の余裕がなくなると、経営者は弱気になり、思考力が一気に落ちます。本来の力が出せないのは、能力のせいではありません。お金の状態のせいです。
頑張りが足りないのではありません。この仕組みに気づけていないだけです。
抜け出すために、最初にやること
特別なことから始める必要はありません。
①今を見る
普段見るべき数字は、会社ごとに3つか4つです。それを毎月、早く出します。
②先を見る
これからの支払いを、日付・相手・金額で並べてみてください。それだけで、残り時間が見え、気持ちが変わります。
③借りる前に、決算書から逆算する
来年、再来年にいくら調達するかを先に決め、そこから決算書をつくります。足りなくなってから借りるのではなく、計画して借りる。すると、銀行との立場が逆転する瞬間が来ます。
まとめ
借りて、返して、また借りる。この苦しさは、社長の頑張りが足りないから起きるのではありません。お金の流れと未来の計画が、つながっていないから起きます。
今年少しだけ我慢して、来年から我慢しなくていい会社へ。
そして、困っていない今こそ、未来に投資する。時には、お金を借りてでも、会社の未来を強くつくる。
あなたの会社は、次に「いつ・いくら」借りるか、決まっていますか。
お金に追われる経営から、お金で未来をつくる経営へ。
のびしろ経営では、投資と回収が見える資金繰り・資金調達の仕組みを、社長と一緒につくります。進め方は、のびしろメソッドの「03 お金」で紹介しています。
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