”利益が出ているのにお金がない” の正体とは?

株式会社のびしろ経営

決算書上は黒字、でも通帳の残高はいつもギリギリ…
利益が出ているはずなのに、資金繰りにいつも追われている
税理士には「順調ですね」と言われるが、現場の感覚と合わない
このように、「黒字倒産予備軍」ともいえる状況にある中小企業は少なくありません
今回は、「利益はでいているのにお金がない」状態の正体と、その解決に必要な5つの視点をご紹介します
見逃されがちな「利益とお金のズレ」
経営者が混乱しやすいのは、「利益=お金が増えること」という認識です。
実際には、会計上の利益と、手元の現金はまったく別物です
そのズレの正体とは?
(利益が出ているのにお金が減る理由)
・売掛金が増えている→売上は上がったが、まだ回収できていない
・在庫が積み上がっている→仕入れたけど売れていない/現金化されていない
・設備投資にキャッシュを使った→償却で分割計上されるが、現金は一括支払い
・借入金返済や税金支払い→損益に出ない支出だが、キャッシュは減る
PL(損益計算書)だけ見ていては危ない
多くの中小企業は、毎月の試算表の「損益計算書」しか見ていません
でも、資金繰りの正体は、キャッシュフロー計算書(CF)や資金繰り表に現れます
(改善策)
・月次の「資金繰り表」をつくる
・「利益」「キャッシュ」「銀行残高」の3点セットで管理
・未来のお金の動きを把握する仕組みを整える
売掛金と在庫は「隠れたお金」
在庫や売掛金は、一見資産に見えますが、実態としては「まだ現金になっていないお金=未回収資金」です
(改善策)
・売上を上げるより、「売掛金の回収サイト」を短縮する
・在庫は「月商の〇%いない」と基準を定め、たな卸を徹底する
・特に成長期は「売掛金の増加=資金ショートリスク」に注意
税金と借入返済は「利益に出ないお金の流出」
多くの社長が、「利益が出ている=お金が余っている」と誤解し、税金・借入金返済で資金ショートする例が後を絶ちません
(改善策)
・借入返済・税金支払い分を「別口座」に分けてプールする
・借入時は「毎月の返済額がCFに合っているか?」を必ずチェックする
・税金は決算3か月前から「予測」して備える
のびしろ経営の支援事例
ある会社では、売上1億円、経常利益800万円の黒字にも関わらず、常に資金繰りに苦しむ状況が続いていました
よく聞くと、
・売掛サイトが90日以上
・買掛よりも先に入金があると勘違いしていた
・税金・返済の資金プールがされていない
このように、典型的な「利益≠お金」のズレがありました
そこで、
・キャッシュフロー予測表の整備
・資金管理の口座を分ける
・税金・返済資金の月次引き当て設計
などを実施し、その結果、常時1500万円以上の残高を確保できるようになりました
黒字なのにお金がないを脱却するには
そのポイントは、次の3点です
・お金の流れを「見える化」する仕組み
・利益に出ない支出を先回りしてコントロールする
・未来会計(未来のお金の流れ)の予測と準備
数字に強い社長は、利益ではなく「キャッシュの流れ」を見ています
のびしろ経営では、「数字に強い経営者」になるための、キャッシュフロー設計・管理体制の整備を伴走支援しています


