社長が見るべき数字は「売上」じゃなく「〇〇」だった

株式会社のびしろ経営

「今月の売上はいくらだった?」
「先月よりも、よかった、悪かった?」
多くの社長が、毎月の売上に一喜一憂しています。
もちろん、売上は会社のエンジンのようなもの。
ゼロでは動きません。
でも、売上だけを見て経営判断をしていると、会社の本質的な強さや危機が見えなくなります。
では、社長が本当に見るべき数字とは何でしょうか?
一番見るべきは「粗利」です
答えは、「粗利(あらり)」≒ 売上総利益です。
粗利とは、「売上から仕入原価や外注費など」で算出される、会社が自力で生み出した付加価値です。
例えば、次の2つの会社を見て下さい。
売上1000万円、仕入れ700万円 → 粗利300万円(粗利率30%)
売上800万円、仕入れ400万円 → 粗利400万円(粗利率50%)
売上は少なくても、粗利が高い方が、実は「儲かる会社」なのです。
なぜ「売上」ではなく「粗利」なのか?
理由は3つあります。
1.お金が残るかどうかは「粗利」で決まる
固定費(人件費や家賃など)は、粗利から支払われます。
粗利が少ないと、いくら売上があってもお金は残りません。
2.売上の大小だけでは「儲かっているか」が分からない
特に、値引きや薄利多売で売上を伸ばしている場合、
売れば売るほど赤字になる「利益破壊型」の経営になっていることもあります。
粗利を見ることで、「その売上は意味があるのか?」が見えてきます。
3.改善しやすく、社員とも共有しやすい
粗利は
・値引きをやめる
・原価率の高い商品を減らす
・付加価値の高い提案を増やす
など日常業務レベルで改善できる指標です。
社長だけでなく、社員と一緒に改善に取り組めるのが粗利の強みです。
粗利を見る習慣をつくるには?
まずは、毎月の会議や朝礼で「粗利」の数字を共有しましょう。
最初は、以下の2つをおさえればOKです。
①粗利額(売上-原価)
②粗利率(粗利/売上)
例えば
売上1000万円、粗利300万円 → 粗利率30%
売上900万円、粗利360万円 → 粗利率40%
こうして、月ごとの推移を並べてみると、「儲かる体質かどうか」が見えてきます。
社内で発する「問い」を変えよう
会議で社長が「今月の売上は?」と聞くのをやめ、
「今月の粗利は?」「粗利率はどうだった?」と聞くだけで、会社の意識は変わります。
社員も売上を上げることだけでなく、「付加価値を高める視点」を持つようになります。
「粗利が高い会社」は潰れにくい
粗利が安定して確保できる会社は
・支払い能力があり
・社員に還元することができ
・先を見据えた投資ができる
つまり、強い経営ができる体質になります。
「売上はあるのに、なぜかお金が残らない」
そんなときは、ぜひ「粗利」という視点で会社を見直して見てください。
のびしろ経営では、粗利をベースにした「儲かる構造」づくりを支援しています。