離職率を下げる「仕事の裁量と成長機会」

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株式会社のびしろ経営

「せっかく採用した社員が、1年経たずに辞めてしまう…」

そんな悩みを抱える経営者は少なくありません

給与や待遇を改善しても離職が止まらない

その原因の多くは、”仕事の中身”にあります

人が仕事を続ける理由の多くは、待遇よりも「じぶんの成長が感じられるか」「任されている実感があるか」にあるのです

今回は、離職率を下げるために経営者ができる「裁量」と「成長機会」の設計について考えましょう

小さな”任せる範囲”を増やす

裁量といっても、いきなりすべてを任せる必要はありません

大切なのは、「自分の判断で進めていい範囲」を少しずつ増やしていくことです

たとえば、

・日々の発注を社員の判断で行ってもらう

・クライアント対応のメールを任せてみる

・毎週のミーティングで改善提案を出してもらう

こうした小さな権限移譲が、社員に「信頼されている」という実感を与え、

その積み重ねが、”この会社で働き続けたい”という気持ちを育てていきます

成長の「見える化」でやる気を保つ

人は、成長を感じらてなくなると、やる気を失います

とはいえ、日歩の業務のなかで自分の成長を実感するのは難しいものです

そこで有効なのが、成長を可視化する仕組みです

たとえば、

・できる業務をリスト化して定期的にチェックする

・1on1で「できるようになったこと」を振り返る

・新人教育に関わることで、自分の変化を認識する

「以前よりできる事が増えた」と感じられる仕組みを作ることで

社員は前向きに次のステップへと進んでいきます

成長機会が”上司の余白”がつくる

社員に裁量を与えようとしても、上司がすべて口出ししてしまっては意味がありません

上司の「余白」こそが、部下の成長を促すスペースになります

「少し任せてみよう」「失敗してもフォローすればいい」

そう思えるように、上司自身が”待つ力”を持つことが大切です

成長の場を作るというのは、始動することではなく、

チャレンジさせて見守る勇気を持つことでもあるのです

「自分の仕事が会社を動かしている」と感じる職場へ

社員が長く働く理由は、「この仕事が自分にとって意味がある」と思えるからです

自分の提案が採用されたり、自分の判断でお客様に喜ばれたりする経験が、仕事への誇りを育てます

経営者の役割は「あなたの行動がこうして会社をよくしている」と伝え続けることです

裁量を与え、成長を支援し、成果を認める

この循環ができている会社は、自然と離職率が下がります