”できる社員”を潰してしまう会社の共通点

優秀だったのに、気づけばやる気を失っていた

なんでもこなす人材が突然辞めてしまった

期待していたのに、燃え尽きてしまった

そんな ”できる社員の突然の離脱” に悩む会社は少なくありません

実はこれ、社員本人の問題ではなく、会社側のマネジメント設計に原因があることが多いのです

今回は、「優秀な人材が辞めてしまう会社に共通する3つの落とし穴」と、その改善策について解説します

できるから任せるが続きすぎる

よくあるのが、できる社員に仕事がどんどん集まってしまう構図

・他の社員ができない仕事を回される

・残業が常態化する

・「あなただけが頼り」と言われ続ける

一見、信頼されているように見えて、本人は「プレッシャーと孤独」に耐えている常態です

（改善策）

・業務を見えるかし、偏りを可視化する

・上司が「負担をかけすぎていないか？」を定期確認

・必ず「変われる仕組み（属人化防止）」をセットでつくる

※できる人に任せきりは、長くは続きません

褒めない、期待だけが大きい

優秀な社員ほど、自分からアピールしないものです

そして、黙ってやってのけるがゆえに…

・「当然できるよね」と扱われる

・フィードバックがない

・感謝もされない

そんな状態が続くと、「自分は評価されていない」と感じてしまいます

（改善策）

・日報や１on１などで「見ているよ」「助かっているよ」の声を定期的に伝える

・社内表彰や、感謝を言葉で見えるかする仕組みをつくる

・「感情への承認」と「行動への承認」をセットで行う

※承認の不足は、離職の大きな引き金です

成長のステージを提示しない

できる人ほど、「今後、自分はこの会社でどう成長できるのか」を見ています

しかし、そこが提示されないと…

・成長の限界を感じる

・「ここにいても変わらない」と思う

・転職や独立を考えはじめる

そうなってしまえば、「優秀な人ほど先に辞めてしまう」悪循環に入ります

（改善策）

・キャリアパスや等級制度を整備し、未来を見せる

・マネジメント以外にも「専門職」「新規事業」などの選択肢を提示

・中長期目標を一緒に設定し、定期的に対話する

※この会社でまだできることがある、と思えれば残ります

できる社員を潰さない会社に共通すること

それは、「背中に背負った責任を、会社が言葉と仕組みで支えること」です

・期待を「押し付け」にしない

・感謝を「言葉」にして届ける

・成長を「見える形」で描いてあげる

それができる会社には、優秀な人が残り続け、組織が強くなっていきます