社員を ”辞めさせない” 会社が実はやっていること

株式会社のびしろ経営

「せっかく育った社員が辞めてしまう…」
「感謝もされずに突然の退職届が出る」
「採用しても定着しない」
こうした悩みは、20人以下の中小企業ほど深刻です。
なぜなら、一人が抜ける影響が極めて大きいから。
そこで今回は、離職率が低く、社員が長く働いてくれる会社が実際に行っている
「辞めさせないための仕組みと工夫」を3つの視点からご紹介します。
「エンゲージメント」を意識している
よく「人間関係が悪くて辞めた」と言われますが、
それよりも重要なのは、「この会社で働く意味がある」と感じられるかどうかです。
社員が会社に対して、つぎのようなことを感じると離職の可能性は下がります。
・自分の仕事が、誰かの役に立っている
・社長や上司に認められている
・将来に希望が持てる(成長できる)
(実践例)
・月1回の1on1面談で、本人の気持ちを聞く
・お客様からの感謝の声を社内で共有する
・成果だけでなく「過程」や「姿勢」も評価する
エンゲージメント = 貢献実感 × 関係性 × 未来の見通し
「ありがとう」の言葉が自然に交わされる環境が、辞めにくい組織をつくります。
「働き方の柔軟性」がある
特に最近は、給与や業務内容以上に、
・残業の少なさ
・急な休みに対する理解
・家庭や育児との両立
など、「働きやすさ」を重視する社員が増えています。
(実践例)
・シフトの希望提出制/有給取得のしやすい仕組み
・子育てや介護に配慮した「短時間正社員制度」の導入
・リモートワークや在宅作業の部分導入(可能な範囲で)
給与の上昇余地が限られる中小企業では、「辞めたくない理由」を制度でつくることが重要です。
「キャリアと成長の道筋」を示している
多くの社員は「辞めたいから辞める」よりも、「このままいても成長できない」と感じたときに辞めていきます。
未来が見えない会社からは、優秀な人ほど離れていきます。
(実践例)
・スキルマップをつくって「成長の見える化」
・「2年後・5年後の役割」など中期のビジョンを共有
・社内で「小さな役割」を任せ、成長機会をつくる
(例:新人指導、商品開発、SNS担当など)
「今よりも未来が明るい」と感じられれば、社員はその会社に希望を持ちます。
辞めない会社に共通するのは、「人を見ている」こと
「言われたことだけやってくれればいい」
「休まず働いてくれればいい」
そう考えている会社には、誰も長く居たいとは思いません。
人が辞めない会社は、
「一人ひとりの人生」と「会社の未来」をつなげようと努力している会社です。
のびしろ経営では、よい社員が長く働いてくれるための職場改善、面談の設計、評価制度の見直しまで、社長と一緒につくる支援をしています。