”できる人ほど辞める会社” が気づいていない3つの落とし穴

株式会社のびしろ経営

「なぜか優秀な人ほど、先に辞めてしまう」
「残って欲しい人ほど辞めて、そうでない人が残る…」
「採用しても、定着しない」
そんなお悩みはありませんか?
実は、「人が辞める理由」と「会社が考えている理由」はズレていることが多いのです。
今回は、できる人材が辞めていく会社に共通する「3つの落とし穴」を紹介します。
「辞めない組織」に変わるためのヒントをお届けします。
成長実感がない
優秀な人材は、「給料」よりも「成長の実感」に敏感です。
・難しい仕事に挑戦できない
・毎日がルーチンワーク
・評価やフィードバックがない
このような環境では、「このままでいいのか?」という不安が芽生えます。
「自分の力をもっと活かしたい」「成長したい」という想いを持つ人ほど、
早めに見切りをつけて、辞めてしまうのです。
(対策)
・定期的に「やりがいのあるミッション」を与える
・1on1で「最近の成長」「次の挑戦」を話す場を設ける
・成果で評価するだけでなく、「プロセスの成長」も言語化して伝える
「見られていない」「理解されていない」感覚
特に中小企業では、社長が忙しく、
社員一人ひとりの働きぶりを細かく見る時間がないことも多いでしょう。
しかし、それが続くと社員は、
「どうせ誰も見ていない」
「がんばっても伝わらない」
これは、「心理的な孤立」を生みます。
特に、意識が高い社員ほど、そうした無関心に敏感です。
(対策)
・毎週1回の「3分フィードバック」の機会をつくる
・チャットやSNSで「ちょっとした声掛け」をルール化する
・頑張りや工夫に気づいたときは、個別でもグループでもすぐに伝える
「ちゃんと見てもらえている」「認められている」という感覚が、
社員の定着に大きく影響します。
期待と実態のギャップが放置されている
入社前の求人や面接で伝えた会社のイメージと、
実際の現場との間に、大きなギャップがあると、離職につながります。
・「風通しのよさ」をうたっていたが、実際は意見が通らない
・「成長環境」と書かれていたが、教育体制が整っていない
・「裁量がある」と言っていたのに、細かい指示が多すぎる
これでは、「裏切られた感覚」が強くなり、信頼が崩れてしまいます。
(対策)
・採用段階から「ありのまま」を伝える
・入社3か月以内に「面談」を実施し、ギャップをすり合わせる
・「理想と現実の差をどう埋めるか?」を一緒に考える姿勢を持つ
のびしろ経営の支援事例
C社(社員12名)は、
「仕事ができる人が、すぐに辞めていく」ことに悩んでいました。
聞くと、原因は、
・採用を決めてくれた社長は忙しくて、接する機会が少ない
・入社前と入社後の仕事内容のズレ
この点に絞って、次の対策をしました
・「週報フィードバック」をする
・「できたことを共有する朝礼」を実施
・採用説明の改善と、入社後に定期的な面談をする
結果、ここ2年間は離職者がいない状態に改善されました。
人は「辞める理由」を本音では言わない
退職理由に「やりたいことが見つかった」「他の業種に興味が…」と言われても、
それが本音とは限りません。
多くの場合、根本にあるのは、
「この会社にいても、自分の未来が見えない」という感覚です。
だからこそ、
日々のコミュニケーションと、「気づき・感謝・期待」を分かるように伝えることが、会社を離れない理由になっていきます。
のびしろ経営では、「社員が辞めない組織づくり」のために、1on1設計・育成フィードバックマップ・採用ミスマッチの防止など、社長と二人三脚で支援しています。