銀行に評価される会社になる「経営計画」のつくり方

株式会社のびしろ経営

「銀行にちゃんと話しているのに、なぜか融資が通らない」
「決算書も出しているのに、反応がいまいち…」
それ、経営計画の「見せ方」に問題があるかもしれません。
実は、銀行が「この会社には貸したい」と思うかどうかは、経営計画の内容と伝え方で大きく変わります。
今回は、銀行に「評価される会社」になるための、経営計画のつくり方と、押さえるべきポイントをお伝えします。
銀行が見ているのは「未来の数字」
銀行は「過去の実績」も見ますが、
実は、「これからどうなるか」という未来の見通しも重視しています。
そして、その未来を説明する材料が、まさに経営計画です。
逆に、計画が無ければ、
「この会社は、どこに向かっているのか」
「借りたお金を、どう返していくつもりなのか」
が伝わらず、評価のしようがなくなります。
評価される経営計画の3つの条件
①数字に根拠がある
「来期は、売上1.5倍です」といっても
「なぜ?どうやって?」が説明できなければ、机上の空論とみなされます。
銀行が納得するには、次の要素が重要です。
・新規取引先の見込み件数
・単価の変動理由
・販売チャネルの拡大計画
・組織体制や人員増強の計画
など
つまり、「数字の裏付けとなる行動の計画」が必要です。
②借入の使い道と回収の見通しが明確
「何に使って、どう回収するか?」は、銀行が最も気にするポイントです。
・人材採用に300万円 → 6か月後に売上〇万円増を見込む
・機械導入に500万円 → 少人化で粗利率を〇%削減予定
このように、お金の流れと経営効果をセットで説明すると、評価が一気に上がります。
③社長が数字を「自分の言葉」で語れる
銀行担当者は、計画書だけで判断しません。
むしろ、面談時に「社長が計画を理解しているか」が重要視されます。
だからこそ
・自分で計画の数を説明できる
・月次で進捗を把握している
・売上・利益・返済のバランスを理解している
これらができていると、「この社長は信頼できる」と判断されるのです。
経営計画をつくるだけで終わらせない
計画は、「つくった瞬間がゴール」ではありません。
銀行に提出した後も、「実行しているかどうか」を示す継続的な報告が、信頼につながります。
具体的には、
・月次の試算表を提出し、実績と計画の差異を説明
・改善策や軌道修正を報告する
・「言ったことをやる社長」という印象を定着させる
これが、「また貸したくなる会社」になるコツです。
銀行と信頼関係を築く計画を
経営計画は、ただの「数字を並べたもの」ではありません。
社長の考え、未来への戦略、責任感を銀行に伝えるための、いわば「経営の履歴書」です。
のびしろ経営では、融資につながる経営計画づくりと、銀行との対話支援も行っています。
「資金調達に強い会社になりたい」と思ったら、まず「伝わる計画」を一緒につくってみませんか?