中小企業のPDCAが回らない理由と、動かす3つの仕掛け

株式会社のびしろ経営

「PDCAをまわすと言われても、現場が動かない」
「そもそも計画(Plan)すらまとまらない・・」
そう感じている中小企業の社長は多いのではないでしょうか?
大企業では当たり前のように語られるPDCAサイクルですが、20人以下の会社では、うまく機能しないことがほとんどです。
それはなぜなのか。
そして、どうすれば中小企業でもPDCAが回るようになるのか?
今回は、その本質に迫ります。
なぜ中小企業ではPDCAが回らないのか?
主な理由は3つあります。
1.「計画」が社長の頭の中にしかない
計画が共有されず、社員は「何のために、なにをするのか」が分かっていない。
2.「Do(行動)」が属人的で、バラバラ
業務の進め方が、個人に任され、計画とのつながりが不明確。
3.「Check(振り返り)」が習慣化されていない
売上が悪くても、原因や改善点を話す場がない、というのが実情です。
結果として、PDCAどころか「やりっぱなし」の状態になってしまっているのです。
解決のカギは「仕組み」と「習慣」
PDCAを動かすには、”個人の努力”ではなく、”仕組み”が必要です。
そして、その仕組みが社内の隅々にまで「習慣」として根付いてはじめて、継続的な改善がはじまります。
ここからは、PDCAを動かす3つの仕掛けをご紹介します。
「計画(Plan)」は見える化して共有する
まず、経営計画や目標は書類に要約して、周知できるように共有します。
・月次目標や売上目標を常に共有する
・「今月のテーマ」を繰り返し共有する
・社内イントラなどで、いつでも、誰でも見れるようにしておく
「振り返り(Check)」の場をルーチンにする
Check(振り返り)がなければ、PDCAは絶対に回りません。
しかし、振り返りが会議任せ、気分任せになっている会社が非常に多いです。
そこで、
・毎週〇曜日の朝に「15分の数字確認」
・毎月1回、目標と実績を全員で見直す
・1on1面談で、個人目標の進捗について確認する
といった”振り返る場”をスケジュールに組み込むことが必須です。
「改善(Action)」は1つに絞る
振り返りの場では、改善点がいくつも出てきます。
ですが、同時にたくさんの改善をやろうとすると、結果的にどれも進まなくなります。
・まずは1つだけ、確実にやりきる
・2週間で形にする「小さな改善」をまわす
・成果が出たら、次の改善へ
これが、PDCAを止めずい動かし続ける鉄則です。
まとめ PDCAを「会社の文化」にする
中小企業にとって、PDCAは「仕組み」であると同時に、「習慣」であり「文化」です。
社員全員が、「今、どのフェーズにいるのか?」を意識する組織文化ができれば、放っておいても改善が進みます。
「PDCAがうまくいかない」と感じたら、それは社員ではなく「仕組みの問題」かも知れません。
のびしろ経営では、小さな会社にあったPDCAの設計・運用支援も行っています。
「回る仕組み」をつくって、会社を次のステージへ進めましょう。