経営計画は”絵に描いた餅”じゃない!社長の行動を変える実践術

株式会社のびしろ経営

経営計画というと、「大事なのはなんとなくわかるけど、いまはまだ・・・」と思われている社長がいます。
あるいは、スプレッドシートに売上や利益計算をシミュレーションして、計画を立てたつもりになっている社長も多いです。
また、
「経営計画って、結局つくって終わりになるものでは?」
「計画通りにいった試しがない」
そうおっしゃる社長も少なくありません。
確かに、何枚も計画資料をつくっても、それが社内で活かされなければ「絵に描いた餅」です。
ですが、経営計画の本当の価値は「行動を変える力」にあります。
今回は、経営計画を「動く計画(実行力)」に変えるために、社長自身の行動にどのように落とし込めばいいのか、実践のポイントをお伝えします。
計画は「つくる」よりも「使う」が9割
まず、大前提として、経営計画は「使ってこそ意味がある」ものです。
・会議のときだけ開く
・銀行に提出して終わり
・社員に一度配って、その後は話題に出ない
こんな状態になっていたら、せっかくの計画も宝の持ち腐れです。
だからこそ、社長自身が「使う習慣」をつくることが大切です。
まず「社長の習慣」に組み込む
経営計画は、社長が毎週・毎月見るものにしないと意味がありません
・毎週・毎月の業績チェックと照らし合わせる
・社員の声掛けに計画を使う
・自分の行動予定(スケジュール)と照らしてズレを確認する
つまり、「社長の行動を、経営計画で律する」のです。
「現場レベルの指標」に分解する
例えば、計画に「粗利益率5%アップ」と書いてあっても
従業員からすれば、「それって何をすればいいの?」という話です。
経営計画の目標を、現場の行動指標にまで分解してみましょう。
・値上げできるものはないかを確認する
・値下げしなくてもよいようにすることを考える
・ロス(無駄な仕入れ、時間)の削減を毎週報告する
・高利益商品をいくつ用意する
このように、「行動に変換」することが浸透の第一歩です。
計画の進捗を「見える化」する場を持つ
せっかく計画を立てたのに、誰もその後は話題にしない・・・
これでは、計画は自然消滅します。
月1の経営会議や、毎週のミーティングで、「計画の進捗はどうなっているのか?」をチェックする場を必ずつくってください。
重要なのは、「見える形で、継続すること」です。
計画は「未来のつくり方」を「日常の行動」に変換するもの
経営計画は、言い換えれば「未来へのロードマップを明確にする」ためのツールです。
・会社の方向性を明確にする
・社員に伝える言葉が揃う
・社長の行動基準になる
このように、社長が経営計画を使いこなすことで、はじめて会社が動きはじめます。
変わるのは、計画が活きる「社長の習慣」
使われていなかった計画が、使われて実行するためには、社長自身の行動と習慣です。
経営計画が社内に根付く会社は、例外なく「社長が計画を意識している」ものです。
「計画はつくったけど・・・」と思ったら、まず社長の行動にどうつなげるかを考えてみて下さい。
のびしろ経営では、計画の「運用設計」から一緒に伴走する仕組みもご提供しています。