本当にやりたいことがよいのか?

株式会社のびしろ経営

やりたいことができる会社って一見聞こえがいいですよね。
従業員にとって、これができる会社ができれば素敵なことだと思います。
しかし、やりたいことが、必ずしもできるとは限らないという現実があります。
会社の都合でできないこともあれば、本人がやりたくても上手くできないこともあります。
この現実の中で、無理してやりたいことができる環境をつくっても、成立しません。
会社として運営することが難しいからです。
では、どのような環境がよいのか?
最近、強く感じるのですが、適性のある仕事をやる環境が現実的によいと考えています。
適正があれば、成果が出しやすく、会社にとっても成果を出してもらえるので良い状態をつくることができます。
成果が出て、会社から評価されれば、本人にとってもやりがいを感じることができるでしょう。
ですから、適性を見つけて、適性に合った仕事をする「適所適材」という考え方が重要になります。
そして、適性の合った仕事をベースにして、次の適性を見つける挑戦をする。
どうしてもやりたいことがあるのであれば、やりたいことができるようにゆっくり能力を高めていく。
成果という成功体験をたくさん積むことで、いまは難しくても新しい能力を身につける努力ができます。
もし、身につかなくても、成果を出せる適性を活かした仕事でやりがいをもって働くことができます。
適正のない仕事をやると、成果が出ないため、どんどん自己効力感を失い、モチベーションが下がります。
一方で、適性に合った仕事をすると、成果が出やすく、自己効力感が高まり、モチベーションを高めることにつながります。
社内の役割分担は、社員それぞれの適性に合った状態になっているでしょうか?