中期経営計画は何年に一度作成するのが正解?
株式会社のびしろ経営
一般的に、中期経営計画は数年に一度つくります。
会社によりますが、3年おき、5年おき、10年おきなど・・・。
実を言うと、当社のクライアントには毎年立案していただいています。
このことを伝えると、多くの社長が驚き「中期5か年計画なら5年に1度作成すればいいんじゃないの?」と聞かれます。
中期経営計画であっても、基本的に毎年立案しなおすべきと考えています。
理由はいくつかあります。
① 1年経つと良くも悪くも前提条件が変わるため
② 中期経営計画の役割は方向性と足元の経営課題の確認だから
今回は、この理由についてお話しします。
1年経つと良くも悪くも前提条件が変わるため
1年間事業活動をすれば、1年後には会社は成長しています。
良い成果もそうでない成果も出ています。
人も変化しますし、財務体質や収益性も変わります。
また、会社を取り巻く環境も変化します。
これだけ前提条件が変わるにもかかわらず、1年前に立案した方法論をそのまま使うことはリスクがあります。
また、会社が成長したことで成長可能性が広がっている場合もあるにもかかわらず、1年前に想定した成長の範囲で経営を行っていくことになります。
もったいないですよね?
ですから、毎年変化する前提条件を踏まえて、中期経営計画をつくりなおすことで成長ロスを避けながら、最短で会社成長ができるようにします。
中期経営計画の役割は方向性と足元の経営課題の確認だから
中期経営計画の役割は、会社の大きな方向性を示すことです。
もう一つ、時間軸を長くとって、逆算思考で考えることで、足元の重要で避けることのできない「経営課題」を確認することができます。
1年経ち、会社が成長したら、その成長を踏まえて次の重要課題を確認する必要があります。
これに気づかないと、やはり成長ロスを生むことにつながります。
ですから、ロスなく最短で事業成長していくためには、毎年中期経営計画を立案して、毎年重要課題を確認することが重要となります。
いかがでしょうか?
中期経営計画と単年度経営計画は、セットで毎年立案するのが事業成長には有効です。
みなさんの会社でも、ぜひ実践してみてください!
のびしろ経営では、中期経営計画と単年度経営計画の立案を支援しています。ご興味のある方は、当社のセミナーやコンサルティングを、ぜひご活用ください!