小さな会社の中期経営計画⑧~売上目標を達成するための経費計画~

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株式会社のびしろ経営

前回までに売上計画と人員計画についてお話ししました。
つぎは、売上目標を達成するための経費計画を考えます。

経費計画も、売上目標を達成するために必要な経費という視点で考えます。
売上目標を達成するためには、さまざまな事業活動に取り組む必要があります。
事業活動をするには、お金が必要となり、どれくらいの経費が必要なのかを明らかにしておく必要があります。

売上の大きさに関わらず、毎月必要となってくる経費もあります。
売上を増やすためには、増やしたい大きさに応じて必要となる経費もあります。
こうした経費がどれくらいかを計算します。

今回は、経費の考え方についてお話しします。

経費の考え方は、会社によって様々です。
ここでは、のびしろ経営の経費に対する考え方をご紹介します。

当社では、経費を3つに分けて考えています。
① 必要経費
② チャレンジ経費
③ モチベーション経費

ひとつずつ見ていきましょう!

必要経費について

必要経費は、経営をしていく上で、必ず必要となる費用のことを指します。
家賃など、なにもしなくても、売上が上がらなくても必要となる経費のことです。

これは、絶対に必要となる経費です。
そのため、この経費を賄うだけの粗利益を生み出す必要があります。

考え方として、黒字の場合は無駄な経費はないかを再点検する程度で大丈夫です。
赤字の場合は、少しでも減らすことができるものはないかを考え、少しでも抑えることを考えます。

チャレンジ経費

チャレンジ経費は、未来の利益をつくる(生み出す)ために必要な費用です。
広告費などの販売促進費用、商品販売やサービス力を高めるためのシステム利用料など、収益に貢献する経費のことです。

経費のかけ方は、経営戦略や売上目標に合わせて戦略的に考えます。

考え方として、黒字の場合は積極的に考えます。
赤字の場合でも、最低限必要なものは使わなければいけません。
このチャレンジ経費をかけないと、会社の未来を切り拓いていくことができないため、黒字でも赤字でも必要となります。

モチベーション経費

モチベーション経費は、常識の範囲内で考えるべき費用です。
社長や社員の意欲を盛り上げる経費で、社長や社員の性格、会社の状況に合わせて考えましょう。

考え方として、黒字の場合は適正水準の範囲内で使います。
赤字の場合は抑えめにしましょう。
積極的に使う必要はありませんが、営業戦略上や社内モチベーションに良い影響を与え、費用対効果があるならば使いましょう。

経費計画について

当社では、経営状態が悪くない場合は、どちらかというと積極的に経費を使うイメージで考えています。
業績を上げるために必要な経費は使わないといけませんし、ある程度の経費をかけないと会社成長が望めないと考えているからです。

一方で、経営状態が厳しい場合には、経費のかけ方は慎重に考える必要が出てきます。

みなさんも、ご自身の会社の状況に応じて、経費について考えてみましょう!

のびしろ経営では、中期経営計画の立案を支援しています。ご興味のある方は、当社のセミナーやコンサルティングをご活用ください。