小さな会社の中期経営計画③~経営戦略を考えるときに使う道具~

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前回は、経営戦略を考えるプロセスと内容についてお話ししました。
経営戦略を考えるのは結構難しいな~って方に、簡単に使える便利な道具があるのでご紹介したいと思います。

一般にフレームワークと言われる道具がありますので、今回はよく使われるものを3つ説明していきます。

自社と会社を取り巻く環境から経営課題を考える

一般的によく使われる道具に「SWOT分析」というのがあります。
やり方はすごくシンプルです。
① 自社の「強いところ(強み)」と「弱いところ(弱み)」をたな卸する。
② 会社を取り巻く、会社の外の状況について「自社にとって都合のよいこと(機会)」と「自社にとって都合の悪いこと(脅威)」を洗い出す。
③ ①と②の結果を踏まえて、何をしていけばいいかを考える。

具体的な考え方として、次の4つを順に考えます。
◎機会×強み:自社の強みを機会にぶつけて大きく成長する
〇脅威×強み:強みを活かして脅威を避けたり機会にしてしまう
△機会×弱み:弱みを補強して機会を活かせるようにする
▲脅威×弱み:弱みを理解し、脅威を避ける

手に入れたいものを見つける設計図

ビジネスモデルを図に描いてみることもあります。
できれば、現在のビジネスモデルと将来理想とするビジネスモデルの2つを描きます。
そうすると、その違いから、今後の事業活動でどのような要素を確保していくべきかが明確になります。

事業展開を考えるときのマトリクス

一般的によく使われる道具に「アンゾフの成長モデル」があります。
まず、下図のようなマトリクスを描きます。
最初に、市場浸透(現在の商品・サービスを現在の顧客に販売している)に既存事業や商品・サービスを書き込みます。
そして、市場浸透以外の□に今後展開したい事業内容や商品・サービスを書き込みます。

今回はよく使われる道具の中から3つをご紹介しました。
こうした考える道具を使うと、頭の中をシンプルに整理することができます。

よく、頭の中や、口頭で話しながら考える方が多いです。
実際に文字や図にすることで、自分自身の考えや構想を整理することで、経営を考える精度が高くなることがよくあります。

みなさんの中に、頭で考えるだけ、話すだけで、文字や図にすることがあまりないという方は、一度試してみてください。

のびしろ経営では、経営戦略を社長と一緒に考えながら整理する支援も行っています。
気になる方は、当社のセミナーやコンサルティングサービスをご活用ください。