小さな会社の中期経営計画の心得①~経営をする2つの目的~

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株式会社のびしろ経営

当社では創業以来、中小企業の中期5か年計画をつくるお手伝いをしています。
中期計画をつくるときに必ずお話しすることがあります。

それは、「経営をするときの2つの目的」です。
① 会社ごとに持っている唯一無二の目的(固有の目的)
② どの会社も共通して持っている目的(普遍的な目的)

なぜお話しするかと言うと、この2つがないと経営ではなく、単なる金儲けになってしまうからです。
そうなると、経営判断を誤ったり、大変な状況になったときに踏ん張りがきかなくなるためです。

今回は、2つの目的についてお話しします。

会社ごとに持っている唯一無二の目的(固有の目的)

経営の1つの目的は、その会社ならでは持つ固有の事業目的達成です。

経営の目的は、経営者によって違います。
性格や考え方、価値観が違うため、やりたいこともそれぞれ違ったものを持っているはずです。
10社あれば十人十色で異なります。

経営者はより大きなこと、よりたくさんのことをしたいと願っている人が多いことでしょう。

どの会社も共通して持っている目的(普遍的な目的)

経営のもう一つの目的は、収益を得て、会社を持続させ成長させることです。

事業目的達成のためには、事業活動を継続し発展することが必要です。
これは、すべての経営者に共通して「やらなければいけない目的」です。
事業目的を実現するために、ヒト・モノ・カネなどの経営資源を調達し、戦略や戦術を駆使しして「利益」を上げていかなければいけません。

事業目的が真の目的、収益はやらなければいけない手段的目的

経営は、事業目的を明確にすることがとても重要です。

事業目的がないと、事業活動に一貫性がなくなります。
これは売れるんじゃないか、これをやったら儲かるんじゃないか・・・。
収益(金)に振り回される経営になりそうですよね。
意思決定もブレやすく、経営判断を誤りそうです。

一方で、事業活動を継続し発展させるためには、お金がないと経営資源を集めて事業を動かすことはできません。

事業目的も、収益も、車に例えると両輪でどちらも重要です。

経営者の役割は、事業目的を実現するために、収益を獲得するための意思決定や事業の管理遂行を行うことなのです。

経営計画は、この事業目的とお金の話を具体的にまとめて、分かりやすくすることです。
具体的にわかりやすくすることで、いつでも正しい方向に向かっているか、現在位置はどこまで進んでいるかを確認することができます。
カーナビのようなものです。

のびしろ経営では、経営計画の立案と、計画の進捗確認を主な支援サービスとして提供しています。ご興味のある方は、当社のセミナーやコンサルティングをご活用ください。