リーダー、経営者は桁違いの大バカ者になろう!

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株式会社のびしろ経営

私自身は、特にここ1年間、「経営理念」や「経営ビジョン」について真剣に考えるようになりました!
現在の会社規模からすると、すこし恥ずかしくなるような理念やビジョンを掲げています。
中には、現実がわからない大バカ者と思われることもあるのかも知れません。

それでも、経営者は一人社長であっても、中小企業であっても、壮大で大きなことを考えるべきだと思います。
そうでもしないと、おもしろくもなんともないですから。ただでさえ、経営は大変なのに、つまらないことでは踏ん張りがきかないからです。

以前、トヨタ自動車の創業者豊田喜一郎をモデルとしたドラマが放映されていました。
日本の将来を自動車産業で発展する明るい未来を夢見ていた豊田喜一郎は、50年後を見据えて「自動車は日本人の夢、トヨタ自動車は夢をつくっているんだ」というセリフを言うシーンがあります。
それを聞いた販売会社を束ねる販売組合の会長が「桁違いの大バカ者」と評価し、トヨタ自動車の財務的に苦しいときにも、販売会社からお金を出し合ってトヨタ自動車を助けるシーンがありました。
今の貨幣価値で約20億円だそうです。

戦時中に軍用トラックを作ることを余儀なくされたことや敗戦の経験から、資源の少ない日本で燃費の良い国産自動車を作ることで、二度と資源を取り合う戦争が起きないようにしたい。
自動車でどん底にあった日本を、世界に肩を並べることができる国にしたいと、大真面目に考えていることが、販売会社の心を動かしたのでしょう。

人の心を動かすくらいの正しく大きな夢でなければ、こんな大金は集まらなかったと思います。

最近、当社のクライアントと経営理念や経営ビジョンの話をすることが増えました。
はじめて、理念やビジョンを考える社長の中には、考えるのが難しく、小さくまとまった現実的なことしか浮かばないことに焦りを感じる方もいます。

これだったらできるんじゃないか、売れるんじゃないか、儲かるんじゃないか・・・。
こんな発想からでは、迫力がある、魅力的で人を動かす理念やビジョンは生まれません。

桁違いの大バカ者になって、自分が心の底から納得できること、そのためなら夢中になって頑張れることを考える。
そんな理念やビジョンを考えてみてはいかがでしょうか。