会社も働く人も〇〇の失敗を繰り返さないで

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株式会社のびしろ経営

今年に入り、ビジネス界では急に人材の不足が話題の中心になりましたね。

実際に、当社を含めて、当社のクライアント企業、多くの会社が採用と育成に苦労しています。

人材確保のご相談のトップ3は「採用ができない」「社員が育たない」「採用しても定着せず辞めてしまう」です。

世の中には、採用も教育も定着も上手くいっている会社があるのも事実です。なにが違うのでしょうか。どうすればいいのでしょうか。

当社も上手くいかず、外部のコンサルタントの力を借りて取り組んでいます。その中で、私が感じていることは、「あきらめず、根気よく真剣に向き合うことしかない」ということです。

具体的には、PDCAを回しながら上手になっていくしかないと考えています。

経営は、事業活動の中でPDCAを回しながら成長することが大事です。

おそらく、私を含めて多くの社長は、売上をつくるために日々強烈にPDCAをまわしています。これを、採用と教育、よい組織文化づくりにも向けなければいけないのだと思います。

〇〇の失敗をしないようにPDCAを回す

よく「採用の失敗」という言葉を聞くようになりました。

人材育成で有名なリッツ・カールトンがある書籍の中で、「教育は採用を超えない」と言っています。それくらい、経営には「採用」も重要な要素です。

当社は、コンサルタントのご指導の下で採用活動を再開しました。

そこで気づいたことは、『採用活動は会社と働き手のPDCAの「P(目的)」のすり合わせ』であるということです。

採用した後は、新入社員と共に会社の理念やビジョンを実現するために一緒にPDCAを回していきます。会社の成長の中に、社員の成長も含まれています。ですから、会社の「P」と求職者の「P」が重なり合っているかを確認することが重要なのだと思いました。
つまり、お互いが同じ目的を握れているかの確認です。これができていないと、向かうべき方向が違うため、真剣に仕事に取り組めないし、成長して成果をあげてもやりがいや満足感を得られないため、いずれ辞めてしまいます。

もちろん、入社後の教育やよい組織文化づくりも同じように重要です。

一緒に働くメンバーで目指す「会社の一番大きなP」を明確にして、一緒に仲間として戦えるのかを確認することがとても大事なのです。

求職者も転職活動にPDCAを

昨年の夏ごろから、社員を交えて、よい組織文化づくりをはじめ、採用と教育体制の整備に取り組みはじめました。

打合せの中で、私が「二度と採用の失敗を繰り返さないために・・・」と言うと、ある社員から「採用の失敗という言葉を言わないでください。私たちは失敗なんですか?」と言われました。

その社員は、会社の体制不備を理由になかなか仕事をしてくれない社員でした。半年後、社内体制が整備されていく過程で、日報を導入した途端に辞めていきました。採用の失敗です。

採用を、成功か失敗と評価するのは会社側です。

働く人が気にするべきことは、“自身の就職・転職についての成功か失敗”だと思います。

とりあえず働く場所を確保したい、なんとなく〇〇業界に興味がある、目的が定まっていないキャリアアップ?みたいな感じでは、おそらく就職や転職の失敗を繰り返してしまうのではないでしょうか。

ですから、会社側が採用するときには、面接でその人が本気で何をやりたいのか、会社の目的と一致しているのかを確認してあげる必要があります。

よい採用にするためにあるべき姿

会社は、会社目的の実現のために、経営の重要な採用・教育・組織づくりもしっかりとPDCAを回して成長する。

働く人は、働くことを通じて、どんな人生を実現したいかを真剣に考えて、就職・転職、自身の成長のPDCAを回して豊かな人生にする。

この2つが成立してこそ、「採用の成功」と「就職・転職の成功」が両立できるのだと思います。

求人に応募してくる人の多くは、そこまで深く考えていないことが多いです。だからこそ、会社側が採用選考で考える機会をつくり、よく聞いてあげる必要があります。

上手くやれている会社があるなら必ずできるはずです。採用を成功させ人材を確保するためには、あきらめず根気よく向き合っていくしかないでしょう。

のびしろ経営も組織づくりに取り組みはじめて、これからという時期ですが、採用、教育、よい組織づくりに取り組み、会社目的を実現できる素敵な会社をつくりたいものです。