社員を雇うのも会社に行くのも辛かった日々
株式会社のびしろ経営
私には、のびしろ経営をやっていく中で、二度と味わいたくない失敗経験があります。
のびしろ経営は2018年に創業し、5年間右肩上がりで事業を拡大しました。
しかし、お客様が増えても、業績が上がっても、常に不安でした。人生最後のチャレンジと考えていたので、もっともっと事業を拡大したい、成功するぞと必死で働きました。
事務所開設から3年間で、成長意欲が旺盛な社長100人を支援して、成功の喜びを分かち合う飲み会をしたいと自分の中で目標を決めて、真剣に取り組んでいました。
とにかく、お客様を増やし、期待を超えるサービスと満足度を提供するために奮闘していました。
顧客が増え、スタッフを確保するために採用活動をはじめました。
応募者の人となりや能力、会社目的への共感、カルチャーフィットを十分に吟味することなく採用をしていました。
採用基準やどこを見て採用すればよいかわからなかったのです。
不安で確信を持てないまま、採用をする。
その先に待っていたのは、組織の分裂、離職、後から入ってきた働かない社員たちの結束・・・。
5年間で必死に積み上げてきたビジネスが音を立てて、一瞬にして壊れていきました。
その後は、人と関わるのが怖くなり、社員と接することがためらわれるようになりました。
会社員時代や、創業後の休みなく睡眠時間を惜しんで働いていたときも、大変だけど仕事を楽しく頑張ることができていました。このころだけは、毎朝、会社に行くのに気分が乗らず、仕事が楽しくなくなっていました。
あえて言うなら、お客様との打ち合わせの時間が唯一の楽しみで、お客様に支えられていたと感謝しています。
こうしたできごとの中で、2023年に組織づくり専門のコンサルタントの先生と出会います。
会社の目的・価値観を再点検し、採用と教育体制の構築、組織文化づくりの準備についてご指導いただき取り組んでいます。
苦い経験から這い上がるために当社が課題に取り組み実践したことは、同じように苦しむ中小企業の社長にも、お役に立つ経験になると考えています。
今後は、実践を通じて学んだことや気づいたことを、お話ししていきたいと思います。