人が辞めない組織づくりの条件

株式会社のびしろ経営

中小企業の悩みで、もっとも根深いテーマのひとつが「採用してもすぐ辞めてしまう」です
経営相談や現場のヒアリングでも、離職率の高さが業績に与えるダメージが想像以上に大きく、
採用コスト・教育コスト・顧客対応の品質低下など、さまざまな場面で負担が発生します
では、そもそも「辞めない組織」とはどんな状態なのでしょうか?
辞めない組織は”心理的安全性”が整っている
「まちがっても大丈夫」
「意見を言っても否定されない」
「上司の顔色を見なくてもいい」
こうした環境は、決して甘い組織づくりではなく、社員が自立して働くための最低条件です
心理的安全性の低い組織では、社員の行動のすべてが”保身”になります
・チャレンジしない
・責任範囲以上のことをしない
・言われたことだけこなす
当然、成長実感を持つことも難しくなり、離職につながります
「役割の曖昧さ」が離職の最大要因になる
多くの会社で起きているのが、
「何を求められているのか分からない」という不安です
・目標があいまい
・評価の基準が分からない
・自分の役割と他者の役割がかさなる
・どこまで裁量があるのかわからない
この状態は、特に中堅~若手ほどストレスになります
逆に、「自分の仕事の意味」が明確な組織では、辞める理由がなくなります
役割を明確にするだけで、社員の動き方がガラッと変わるのはよくあることです
居心地の良さではなく、”成長実感”が離職を防ぐ
誤解されがちですが、「優しい会社」や「居心地のいい会社」が辞めない組織になるとは限りません
社員が本当に辞めなくなるのは、「自分は成長している」と実感できた時です
・フィードバックがもらえる
・チャレンジの機会がある
・成果が認められる
・失敗も前向きに扱われる
こうしたしごとの積み重ねが、社員の自己肯定感につながり、結果として離職が大幅に減っていきます
経営者が示す「一貫した姿勢」が組織の安心を作る
離職率の高い会社の共通点は、トップの判断が”その場しのぎ”になることです
・ルールがころころ変わる
・場当たり的な指示
・優先順位が日によってちがう
・気分で対応が変わる
これでは、どんなに優秀な社員でも安心して働けません
対して、辞めない組織のトップは
「大事にする価値観」と「判断基準」がいつも同じです
その一貫性が、社員の迷いを取り除き、働きやすさを生み出しています
組織は”仕組み”で安定し、人は関係性で定着する
離職を防ぐために必要なことは、単に制度を整える事ではありません
しくみと関係性の両方が揃って、はじめて「辞めない組織」は作れます
・明確な役割、期待値
・定期的なフィードバック
・心理的安全性
・価値観と行動の一貫性
・個人への適切な関心と対話
どれか一つだけでなく、総合力で組織の”安心度”は決まります

