経営会議をやっても効果が出ない理由と打ち手

株式会社のびしろ経営

「毎月会議は開いているけど、何も変わらない」
「会議のたびに報告ばかりで、改善に結びつかない」
「そもそも、会議って意味があるの?」
そんな声をよく聞きます。
しかし、上手く設計された経営会議は、会社を動かす「起点」にも「推進力」にもなりえる重要な場です。
今回は、経営会議が形骸化してしまう理由と、成果につながるための設計ポイントをお伝えします。
会議が形骸化する3つの理由
理由① 報告だけで終わる
「先月の売上は…」
「この前のキャンペーンは…」
こうした報告の共有で終わる会議では、何も前に進みません。
結果も反省も「共有しただけ」では、次につながらないのです。
理由② 課題が曖昧なまま放置される
課題が出てくるものの、
・その場で解決しようと議論が瞑想
・結論が曖昧で「誰が・いつまでに・どうする」が不明確
・次の会議では前回の内容が忘れられている
これでは、課題は解決せず、繰り返されるだけになります。
理由③ 数字や行動とつながっていない
「がんばろう」「改善しよう」という話は出るのに、
それが行動計画や数値目標に落ちていない状態では、会議後の行動に結びつきません。
会議に効果を持たせる「3つの打ち手」
打ち手① 「目的別」に会議を分ける
全部を1回の会議でやろうとすると、ぼやけます。
・現状確認(チェック会議)
・改善提案(アイデア会議)
・意思決定(判断会議)
このように、目的を明確にした「会議の型」を持つことが、精度とスピードを高めます。
打ち手② 「予実差」にフォーカスする
数字の進捗確認は、最も簡単で効果的な会議の切り口です。
・計画と実績の差は何か?
・その要因は?
・次に打つべき手は?
これを毎回確認することで、PDCAが自然にまわり、会社の改善サイクルが加速します。
打ち手③ 「決める → やる → 確認する」のサイクルを固定化
経営会議の本質は、「決めたことをやって、次に確認する場」にすることです。
そのために必要なのは
・議事録を共有して次回に振り返る
・Todoと担当者と期限を明確にする
・毎回、前回の結果を1分でチェックする習慣をつくる
このように、「やりっぱなし」をなくすだけで、会議の質は一気に変わります。
会議は「経営のPDCA」の中心に
経営会議は、会社の「考える力」「動く力」を育てる場です。
単なる報告会に終わらせず、戦略と行動をつなぐ「推進装置」にすることで、現場の改善も、社員の成長も加速します。
会議を「時間の浪費」から「未来をつくる場」へ
「会議ってムダだよね」と言われがちな中小企業ですが、
実は、正しく設計された会議こそ、最強のマネジメントツールです。
のびしろ経営では、目的別会議の設計や、会議体運営、数値管理の仕組みづくりなど、「機能する経営会議」の導入支援を行っています。
「変わらない会議」にモヤモヤしていたら、次は「仕組みから変える」タイミングかも知れません。