社員に数字を語らせる!小さな会社の目標管理法

株式会社のびしろ経営

「社員に目標を持たせたいけど、どう設定すればいいのかわからない」
「数字の話をしても、ピンときていないようだ」
「目標管理なんてウチにはまだ早いかも…」
そう思っている中小企業の社長にこそ、シンプルで「現場に根づく」目標管理を取り入れてほしいのです。
今回は、社員が「自分の数字」として目標に向かえる、小さな会社のための実践的な目標管理の仕組みをお伝えします。
なぜ社員は「数字を自分ごとにできない」のか?
数字を共有しているのに、行動が変わらない。
これは珍しいことではありません。
原因は以下のような構造にあります。
・目標が会社全体のものになっていて、「自分との関係性」が見えない
・設定された数字が高すぎる or 根拠がなく、納得できない
・達成しても、何も変わらない(評価もフィードバックもない)
つまり、「数字 = 社長のもの」という空気感のままでは、社員は動きません。
社員が「数字を語る」会社の3つの共通点
①「目標設定」に社員を巻き込んでいる
→ 社長が一方的に数字を決めるのではなく、社員と一緒に目標を決める。
「どうすれば達成できそうか?」「自分ならどこまでできるか?」という問いかけで、目標は「自分ごと」になります。
②数字が「行動」と結びついている
→ 単に「売上〇万円」だけでは抽象的すぎます。
社員が具体的に何をすればよいかが分かるように、「目標 = 行動」に分解しましょう。
例えば
・電話10件で1件受注なら、週に50件電話する
・来店客の購入率を10%から15%に上げる工夫を考える
このようにすると、「数字が動く = 自分の動き次第」だと実感できます。
③毎週「数字を語る場」がある
→ 月1の報告会では遅すぎます。
週1回15分でもいいので、数字を確認する時間を設けることで、社員が「数字で話す習慣」がつきます。
・今週の数字はどうだったか?
・達成/未達の理由は?
・来週はどんな行動をとるか?
このサイクルこそが、数字を自分のものにする最大の近道です。
目標管理が機能しない会社のあるある
・目標が抽象的(「頑張る」「成長する」)
・達成/未達に対して無反応
・社員が目標を「紙で見ただけ」で終わっている
・目標が業績だけで、行動や成長に目が向いていない
このような状態では、目標が「やらされ感」になり、数字が社長だけのものになります。
小さな会社にこそ「見える目標」を
従業員が10人前後の会社では、一人ひとりの行動が会社の成果に直結します。
だからこそ、全員が「自分の数字」を語れる会社になることが、圧倒的な成長力を生み出します。
ポイントは、「見える」「語れる」「動ける」目標設計。
難しい制度は必要ありません。小さくはじめて、定着させることが重要です。
数字は「社長のもの」から「全員のもの」へ
目標が見えれば、行動が変わります。
行動が変われば、成果が出ます。
そして、数字を「語れる」社員は、必ず成長します。
のびしろ経営では、目標の設計、ミーティングの運用、評価との連動まで、数字で強くなる会社づくりを支援しています。
「数字を一部の人のものにしない」その第一歩を、一緒にはじめてみませんか?