”利益が出る仕組み” を会社に根づかせる3つのステップ

株式会社のびしろ経営

「もっと利益が出る会社にしたい」
「売上は上がっているのに、思ったより儲かっていない…」
そんな悩みを抱える中小企業の多くは、「運」や「気合い」で利益を出そうとしているのが実情です。
でも、利益は「出るもの」ではなく、「出す仕組み」でコントロールできるものです。
今回は、社長の頑張りに頼らない、会社に利益が残る仕組みのつくり方を3ステップでお伝えします。
ステップ1:「利益が出る構造」を見える化する
まずは、自社の利益構造を把握することが出発点です。
以下の視点で整理してみて下さい。
・商品・サービスごとの粗利率(=売上-原価)
・仕事別・お客様別の採算性(=手間に対して利益が出ているのか)
・毎月かかる固定費の総額と内訳
この段階で、「利益を食っている商品・仕事」が見えてきます。
「稼ぎ頭」と「お荷物」を区別することが戦略の第一歩です。
ステップ2:「粗利のルール」を社内に浸透させる
利益が出る会社には、「粗利にこだわる文化」があります。
以下のような社内ルールを決めてみましょう。
・見積り時に、最低粗利率を確保する(例:30%未満はNG)
・粗利が下がる要因(値引き・外注・ロス)を毎月チェック
・営業・現場・事務それぞれに「粗利目線」を持たせる
例えば、
「この見積りで利益は出る?」
「この案件、手間に見合ってる?」
そんな問いかけを日常化するだけで、利益の残り方が変わってきます。
ステップ3:「数字で見直し、改善する習慣」を持つ
最後に必要なのは、「仕組みを回し続ける」習慣です。
利益体質の会社では、以下のようなルーチンが定着しています。
・月1回の粗利会議/商品別採算会議
・数値目標(利益率・原価率)に基づく振り返りと改善策の検討
・社長自身が数字を語り、社員に伝える
数字を「見て終わり」にせず、「改善につなげる場」として運用することで、仕組みが根づいていきます。
利益が残らない会社の共通点
・見積りは売上ベース、粗利を見ていない
・受注してから「手間が合わないことに気づく」
・数字の振り返りが年に1回の決算だけ
このような状態では、いくら頑張っても利益は「まぐれ」でしか出ません。
社長の頑張りに頼らない経営へ
「社長が走り続けなければ、利益が出ない」
そんな経営から脱却するには、会社全体で利益を出す仕組みをつくることが不可欠です。
仕組みは一度つくれば、会社の財産になります。
のびしろ経営では、粗利改善・価格設計・業務フローの見直しまで、利益体質の会社づくりを伴走支援しています。
「儲かる会社」ではなく、「儲かる仕組みがある会社」へ。
その第一歩を、ぜひ一緒に踏み出してみませんか?