小さな会社の中期経営計画⑨~売上目標を達成するための資金計画~
株式会社のびしろ経営
前回まで3回にわたり、売上と人員、経費の計画をつくるお話をしました。
ここまでで、売上から利益計算までが完成しています。
経営計画ではもう一つ、数値計画で大事なことがあります。
それが「お金(資金)」の計画です。
人を雇うのも、経費を使うにも、お金が必要となってきます。
また、設備投資が必要な場合にもお金がないとできません。
そこで今回は、資金計画についてお話しします。
資金計画は次の3つのことを考えます。
① 設備投資が必要な場合いくら必要か具体化する
② 借入がある場合は返済額を確認する
③ 必要となる資金はいくらかを確認する
ひとつずつ見ていきましょう!
設備投資は必要か
設備投資が必要な場合は、資金計画に大きな影響があります。
設備投資の時期と必要な資金を明らかにする必要があります。
投資額が大きな場合は、事前に銀行などに相談する必要も出てきます。
多額の借入ができるかどうかなどは、事業進捗に大きな影響があるため、計画的に考える必要があります。
借入がある場合は返済計画も重要
銀行などから借入がある場合は、返済額も計画に入れる必要があります。
売上から利益を計算する中に、借入金の返済はどこにも出てきません。
財務書類の考え方、つくりの中では、返済は利益から支払うという考え方になります。
ですから、借入金の返済が計画に入っていないと、利益がでているけどお金が増えず減っていくという現象が起きます。
ですから、返済によってどれくらいお金が増減するのかを、経営の数値計画で確認しておく必要があります。
必要となる資金を確認する
ここまでの内容をすべて計算すると、必要な資金が見えてきます。
経営計画をつくったときに、お金が足りなくなるということはよくあります。
お金が足りなくなる場合は、「資金調達をする」か「計画を見直す」ことが必要となります。
ここまでで、一通り数値計画が具体的に決まりました。
次回は、計画が成り立っているのかをどのように検証するのかについてお話しします。
のびしろ経営では、中期経営計画の立案を支援しています。ご興味のある方は、当社のセミナーやコンサルティングをご活用ください。