小さな会社の中期経営計画①~策定するメリットはスピード感のある事業拡大~
株式会社のびしろ経営
当社は、クライアントのほとんどが20人以下の中小企業やスタートアップ企業です。
そのすべてのクライアントに対して、最初に「中期経営計画の立案」に取り組んでもらっています。
当社の支援実績として、継続支援している企業の8割以上が事業拡大を実現しています。
その大きな要因の一つが「中期経営計画」だと考えています。
私は、小さな会社であっても中期経営計画は毎年立てるべきだと考えています。
その理由は、「いま、取り組むべき経営課題」が明確になり、迷いなく重要課題に集中して取り組むことができるため、無駄なく効率的に事業成長することができるからです。
今回は、その原理についてお話ししたいと思います。
中期経営計画を立てることで、経営に与える良い効果はいくつかあります。
その中でも、最も重要な効果は「いま、取り組むべき経営課題」が明確になることです。
いま取り組むべき重要課題の課題を見つける
当社の支援では、中期5か年の経営計画を立案するようにしています。
事業への取り組む期間を長くとることで、経営目標を大きく設定することが可能となります。
言ってしまえば、5年後の未来は自由なんです。笑
ですから、実際の支援でも、できるだけ大きく考えてほしいと伝えています。
重要なのはここからです。
5年後の目標を大きく設定すると、現状との大きなギャップが見えてきます。
そのギャップを「逆算思考」でどのように埋めていくかを考えます。
一足飛びに大きなギャップを埋めることは難しいことが多く、段階を踏んで実現していくことになります。
このギャップを細分化して、一つずつステップバイステップで取り組む内容を具体化します。
ステップバイステップで取り組まなければいけないことが分かるため、何から始めるべきかが明確になるんです。
はじめの一歩が踏み出せないと、2歩目以降は実現していかないため、いま取り組むべき重要な経営課題がはっきりします。
これが、5か年計画の1年目に取り組むべき経営課題となります。
ボトルネックとなる経営課題に取り組み、着実に前進させる事業活動を行えば、無駄なく効率的に大きな未来の目標の実現に近づいていきます。
中期経営計画の効果
重要な経営課題を見つけること以外にも、中期経営計画をつくる価値はあります。
5年後という、遠い未来に目標をつくることで、大きな会社の方向性が明確になります。
目標に向かって取り組むかぎり、経営判断や意思決定がブレることがなくなります。
また、社長もスタッフも一貫性を持って、日々の仕事に取り組むことができるようになります。
また、5年後までの事業展開を計画に落とし込む過程でわかってくることが2つあります。
一つは、5年後に設定する目標の大きさが実現可能な範囲に収まっているかが分かります。
※明らかに大きすぎる目標の場合は、目標の見直しを含めて計画内容を調整してきます。
もう一つは、計画を実現可能な範囲に調整する過程で、努力を伴いますが、その会社が5年間で成長できる上限値を知ることができます。
明るい未来が実現できると分かれば、モチベーションが上がりやすくなります。
このように、中期経営計画を立案することで、①いま取り組むべき経営の重要課題が分かる、②会社の方向性が明確になり取り組みやすくなる、③明るい未来が見えるためモチベーションを高めることができるようになります。
こうした環境をつくって事業に取り組めば、無駄のない効率的な事業運営をすることができるため、中期的に見ればスピード感を持って事業拡大することができます。
のびしろ経営では、経営計画の立案と、計画策定後の実行支援を得意として、20人以下の中小企業の支援を行っております。ご興味のある方は、当社のセミナーやコンサルティングを活用してみてください。