よい経営目標の立て方・考え方で事業成長が変わる!
株式会社のびしろ経営
経営計画をつくるときに、どのような目標設定がよいのかについてご相談を受けます。
経営目標をどのような考え方で決めていけばよいのでしょうか?
私が目標設定に立ち会うときに意識していることをいくつかご紹介します。
なんのためにその目標を目指すのか(目的)
「目標」を考えるとき、ひたすら業績拡大だけを追いかける社長はとても多いです。
業績だけではなく、何のためにその目標を目指して取り組むのか、その先にある目的はなんなのかが大事だと思います。
目的に向かって、〇年後までには「こうなっていたい」。
そのときには、なにができあがっていて、なにができるようになっていて、その結果数値はどうなっているのかを目標にできると素晴らしいと思います。
あくまで、目標は、目的を実現するための通過点「マイルストーン」と考えましょう。
目標は努力を伴ってようやく達成できる感じで(目標設定)
目標を考える社長の中には、あまりにも無謀で本当にできるのかと思うような目標設定をする方もいます。
目標が高すぎると、そもそも途中であきらめ、投げ出してしまう要因になりやすいです。また、目標に対するこだわりが強すぎて、負担が大きすぎるため、社長も社員も疲弊してしまうこともあります。
一方で、無難すぎる、これは普通にやっていれば絶対に達成してしまうでしょうというレベルの目標設定をする方もいます。
これでは、せっかく潜在可能性(ポテンシャル)があるのに、成長の機会をロスしてしまう、もったいない結果になってしまうこともあります。
私が考えるよい目標設定は、少しチャレンジングで、「努力を伴ってようやく達成できる目標」これが上手な目標設定だと考えています。
「数字」と「事柄」で目標を表現する(バランス)
社長が目標を立てるときに、売上など業績目標だけを考える方が非常に多いです。
数値目標を立てることは重要です。あわせて数値以外の目標も立てるようにしましょう。
例えば、「こういうことを、これくらいやる」「こういう状態をつくる」などです。
その結果、数値目標を達成させ、その先の目的に近づいていくイメージです。
また、「いつまでに」といった期限も設定するようにしましょう。
目標は、目的に近づくための「とりあえずのゴール」であって、その先に再び目標を立てて、どんどん成長していくものです。
評価や判断ができるような目標をつくる(評価基準)
社長とよく交わす会話があります。
私:「最近、ご商売の状況はいかがでしょうか?」
社長:「まあまあかな~、昨年や先月よりも調子がよいかな・・・」
そうです、目標がない、目標があっても評価の基準にならない場合、社長は過去と比べて現状の評価をします。
業績のよい会社であればよいのですが、そもそも業績が悪い会社が過去と比較してよい評価をすると、経営判断を間違ってしまいます。
目標は、現状の判断に使われるため、「評価の基準」や「経営判断」ができるような内容にしましょう。
例えば、「目標に対して〇〇だ」「目標の〇○はできた」、「目標に対する進捗が〇○だから××しなければいけない」という感じに。
いろいろな会社を見てきて感じることですが、目標設定が適切かどうかで、事業成長の度合いがすごく変わります。
あなたの会社の目標設定は、妥当な内容となっているでしょうか?
のびしろ経営は経営計画の支援の中で、目標設定についても社長と一緒に考えます。
目標設定について気になる方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
また、当社のセミナーでは目標設定の参考になる内容もお伝えしています。
気になる方は、ぜひセミナーに参加してみてください。
(升田覚)