人材の「適性」「得意」「強み」

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株式会社のびしろ経営

最近は、人材の確保が難しい時代となり、多くの経営者は「人」について悩む方も多いのではないでしょうか。
よい人材の採用、人材の育成、働くことへの姿勢・自主性、モチベーション、人材の定着など・・・。

私自身も相当悩んだ時期もあり、現在も課題がたくさんあり、少しでもよい成果を出すために日々奮闘しています。

社長とお話しする中で、「社員の適性を見極める」「社員の強みを活かす」ことについての話が、よく話題にあがります。
社員の適性の見極めや、社員の強みを活かすことについて、最近、気づいたことがあるので、お話ししたいと思います。

人の適正や強みを見つけるためには、2つのアプローチが必要だと考えます。
一つは、いろいろな仕事をやらせてみて適性や強みを発見すること。
もう一つは、訓練、練習、努力をする機会を与え、その結果を見て判断することです。

なぜなら、本人が適正や得意(強み)と言っていることや、仕事を渡す側が適正や得意(強み)と思っていることが、必ずしも適性があり、得意(強い)なこととは限らないからです。

いわゆる、「食わず嫌い」となって隠れている適性や強みがあるからです。

適性を見極める

私は人の適性を見極めることに自信がなかったため、当社がお世話になっているコンサルタントの先生に相談したことがあります。
そのときに言われたことが、いろいろ仕事を振ってみること。


お願いした仕事の中で、何も言わなくてもすぐにこなせてしまうことが「適正のある仕事」、何も言わないとなかなか進んでいないことが「適性のない仕事」。
このように試してみて、適性のある仕事を見つけてあげて、適性のある仕事の分野を伸ばしてあげることが必要と教わりました。


実際に、社内のスタッフに試してみると、本当に適正な仕事と、適正でない仕事の差が分かりました。

捨てられた適性や得意(強み)を見つける

あることが苦手な社員に、苦手なことについて雑談していたときのことです。
話をしていると、本人が苦手であることを自覚していました。しかも、苦手なことを「自分には才能がないから」と諦めていると言うのです。


私からすると、その能力は多くの人が訓練して身につけていくようなことだったので、そのことを伝え、訓練の方法を伝えました。
本人からは、「自分には一生身につかないと考えていたので、訓練で身に着くと分かり希望が見えました」と言われました。
本人は早速、日々練習すると意気込んでいます。

似たような事例で、訓練によって「決算書を読む」力が身に着く人も多いです。
当社のクライアントは、契約した後、徹底的に決算書の見方を含む財務について学びます。ほとんどの社長が半年か1年後には財務に明るくなり、楽しそうに財務の話をします。


最近入社してきた、当社のスタッフもはじめは決算書を読むことや財務に苦手意識を持っていました。
ところが、毎週1回決算書を読む訓練をしたところ、2か月経ったころには、決算書がその場で読めるようになり、楽しそうに数字と向き合えるようになっています。

このように、先入観や諦めによって捨てられた適性や得意(強み)に気づかないことも多いです。

適正や得意、強みを活かすことは、会社にとっても、本人にとっても、気持ちよく成果を出すために必要なことです。
その適性や得意、強みに気づかないといった、もったいない状態をつくらないためにも、試してみることや、訓練や努力する機会をつくることをしたいものです。

のびしろ経営では、クライアントの社員の教育についても相談にのり、支援を行っています。気になる方は、当社のセミナーやコンサルティングサービスをご活用ください。